藤井寺市立地適正化計画(素案)への意見募集が始まります


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こんにちは、橋本はじめです。

2025年9月29日に計画(素案)が公開され、閲覧と意見が可能になります。

そのため、立地適正化計画と藤井寺市のスケジュール、実際の意見方法について紹介できればと思います。

立地適正化計画とは

立地適正化計画は、人口減少や少子高齢化が進む社会においても、人々が快適で質の高い生活を維持できるよう、都市の構造を再編するための計画です。一言でいえば「まちの機能をコンパクトにまとめて、暮らしやすい都市を目指す計画」と言えます。この計画は、2014年に改正された都市再生特別措置法に基づき、各市町村で作成されます。

なぜ、立地適正化計画が必要なのか?

かつての人口増加時代には、都市は郊外へと拡大を続けました。しかし、人口が減少に転じた現在、拡散した市街地を維持することは多くの課題を生んでいます。

行政サービスの非効率化:
人口がまばらになると、水道、道路、学校、ごみ収集などのインフラや行政サービスの提供が非効率になり、コストが増大します。

商業・医療施設の撤退:
地域の人口が減ると、スーパーマーケットや診療所などが採算を取れなくなり、撤退してしまう恐れがあります。

公共交通の縮小:
利用者の減少により、バス路線などが廃止・減便され、車を運転できない高齢者などの移動が困難になります。

こうした課題を解決し、将来にわたって持続可能な都市を築くために、居住エリアや都市の主要な機能を特定の区域に緩やかに誘導し、集約させる考え方が重要になります。その具体的な計画が「立地適正化計画」です。

どんなことを要望できるのか

立地適正化計画に対して、どのような要望ができるのか、AIで確認しました。

要望例

公園や遊び場の確保

計画案の〇ページでは、△△地区が居住誘導区域に設定されていますが、この地域には子どもたちが安全に遊べる公園が不足しています。特に、ボール遊びができるような広さの公園がありません。子育て世帯が安心して住み続けられるまちにするためにも、居住誘導区域内に一定規模の公園を確保、または既存の公園を拡充する方針を計画に明記してください。

安全な通学路の確保

□□地区の都市機能誘導区域へ向かう市道××号線は、歩道が狭く、交通量も多いにもかかわらず、多くの小中学生が通学路として利用しています。便利な施設が集約されても、そこへ向かう道のりが危険では本末転倒です。歩道の拡幅やガードレールの設置など、通学路の安全性を向上させる具体的な整備計画を盛り込むことを強く要望します。

公共交通の充実

私の住む〇〇地区は居住誘導区域に含まれていますが、市内最大の基幹病院である△△病院へ行く公共交通がなく、非常に不便です。計画の「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」という理念を実現するため、居住誘導区域と主要な医療機関、市役所などを結ぶコミュニティバスの路線新設や、既存路線の増便を具体的な施策として計画に位置づけてください。

身近な買い物施設の維持

都市機能誘導区域に商業施設を集約する方針は理解できますが、それによって地域に昔からある小規模なスーパーや商店がなくなってしまうのではないかと危惧しています。高齢になり、遠くまで買い物に行くのは困難です。徒歩圏内で日々の食料品が購入できる環境を維持するため、地域に根差した小規模店舗への支援策なども計画に含めることを検討してください。

ハザードマップとの整合性

計画案で居住誘導区域に指定されている〇〇地区の一部は、市のハザードマップにおいて、1m以上の浸水が想定される区域に該当します。災害リスクのある地域へ居住を誘導することは、市民の安全を脅かすことになりかねません。この区域を居住誘導区域から除外するか、あるいは、具体的な避難計画や防災施設の整備方針を明記しない限り、この案には同意できません。

緑地や農地の保全

計画案では、〇〇地区の居住促進がうたわれていますが、この地域には貴重な里山や農地が残っており、市民の憩いの場であるとともに、まちの景観や生物多様性を保つ上で重要な役割を果たしています。無秩序な宅地開発が進むことがないよう、保全すべき緑地や農地を明確に定め、開発との線引きを厳格に行う方針を計画に盛り込んでください。

今後のスケジュール

藤井寺市の未来のまちづくりに関わる「立地適正化計画」の素案がまとまり、いよいよ市民の皆さんからの意見を募集するパブリックコメントが始まります。

これは、私たちの暮らしに直結する計画に、直接声を届けることができる非常に重要な機会です。

意見の募集期間

令和7年9月29日(月)から 令和7年10月20日(月)まで

この期間に、計画の素案を読み、あなたの意見を市に提出することができます。

ご意見を提出できる方

藤井寺市に住んでいる方はもちろん、市内で働いている方や事業をされている方、市内の学校に通う学生さんなど、藤井寺市に関わる幅広い方々が対象です。

計画案の確認と意見の提出方法

ステップ1:まずは計画(素案)を読んでみましょう!
計画の詳しい内容は、以下の場所で誰でも閲覧できます。

都市デザイン課(市役所4階 44番窓口)、市役所1階 ふらっと

ステップ2:あなたの意見を提出しよう!
意見の提出は、以下の方法で受け付けています。

電子メール、郵送、ファックス、窓口へ直接提出

提出する際の注意点

ご意見を提出する際は、必ず「住所・氏名・年齢・電話番号」を明記する必要があります。市のウェブサイトにある公式の「意見書」フォーマットを利用すると便利です。

なお匿名や電話での意見は受け付けられませんのでご注意ください。

提出された意見は、個人情報を除いて後日公表される予定です。これは、どのような意見が寄せられたかを市民全体で共有し、透明性の高いまちづくりを進めるためです。

このパブリックコメントは、私たちの暮らしやまちの将来に直接影響を与える計画に対して、当事者として参加できる貴重な機会です。ぜひ計画案に目を通し、あなたの考えを届けてみてください。

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