こんにちは、橋本はじめです。
今回は、羽曳野市で導入されている、横断者注意喚起灯について書きます。
交通量が多い道路や横断歩道では、信号機が設置されていることが一般的ですが、信号機を設置するほどではない場所でも、歩行者が安心して横断できるようにするための取り組みが注目されています。
その一つが、「横断者注意喚起灯」と呼ばれる設備です。特に大阪府羽曳野市では、この横断者注意喚起灯を活用して、安全な歩行者横断環境を整備しています。
今回は、この横断者注意喚起灯とは何か?、またどのような効果があるのかを解説します。
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『横断者注意喚起灯』の設置/羽曳野市
設置場所 はびきの4丁目地内 (大阪はびきの医療センターより北に約600m) 南恵我之荘4丁目地内(はびきのコロセアムより北に約300m) 南恵我之荘5丁目地内(羽曳野支所より西に約500m) 羽曳が丘西3丁目地内(MOMOプラザより西に約300m) 桃山台2丁目地内 (埴生南小学校より西に約300m)この装置はセンサーに手を近づけると、喚起灯が点滅し、運転者(ドライバー)に歩行者の存在に注意を喚起することで、信号のない横断歩道の安全をサポートします。
横断者注意喚起灯とは?
歩行者がいることをドライバーに知らせる設備
横断者注意喚起灯とは、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいることをドライバーに知らせるための設備です。
通常、信号機のない横断歩道では、歩行者が立っていても車が止まらず、なかなか渡れない場面があります。しかし、横断者注意喚起灯が設置されることで、ドライバーは「横断者がいるかもしれない」という意識を持ちやすくなります。
仕組みはとてもシンプル
横断者注意喚起灯は、以下のような仕組みになっています。
- 歩行者が横断歩道の近くに立つと、自動でセンサーが感知する。
- 感知されると、道路脇のLEDライトが点滅し、ドライバーに「横断者がいますよ」と注意喚起する。
- ドライバーはライトの点滅を見て、横断歩道手前で徐行・停止する。
- 歩行者が渡り終わると、ライトは自動で消灯する。
特に夜間や夕方など、視界が悪い時間帯でもライトの点滅によって横断者の存在を認識しやすくなることが大きなメリットです。
信号機との違いは?
「信号機と何が違うの?」と思うかもしれませんが、横断者注意喚起灯には以下の違いがあります。
信号機と違い、車の停止義務は変わらない
横断者注意喚起灯はあくまで「注意を促す設備」です。信号機のように「赤だから止まらなければならない」といった強制力はありません。
しかし、道路交通法では横断歩道に歩行者がいる場合、車は一時停止する義務があります。横断者注意喚起灯は、その義務をドライバーに気付かせる役割を担っています。
なぜ横断者注意喚起灯が必要なのか?
歩行者優先の意識がまだ低い
日本では、信号機のない横断歩道での車の一時停止率が低いことが課題となっています。
警察庁のデータによると、信号のない横断歩道で歩行者がいる場合に一時停止する車は全国平均で約3割ほどしかありません。(地域によってはさらに低い場合もあります)
特に以下のような場所では、信号機がなくても安全に横断できる仕組みが求められています。
- 通学路
- 高齢者が多い地域
- 視界が悪い場所
そのため、信号を設置せずに歩行者を守る手段として、横断者注意喚起灯が注目されているのです。
羽曳野市でも導入開始
大阪府羽曳野市でも、横断者注意喚起灯の設置が始まっています。
設置場所
羽曳野市では、特に通学路や交通量の多い横断歩道を中心に設置を進めています。
例えば、
- 子どもたちの通学路
- 高齢者の利用が多い場所
- 交通量が多い幹線道路
このような場所に横断者注意喚起灯が設置されることで、歩行者の安全確保が期待されています。
横断者注意喚起灯のメリット
✅ 歩行者が安全に渡れる
最も大きなメリットは、歩行者が安全に横断できる可能性が高まることです。
特に高齢者や子どもは、車のスピードや距離感を判断するのが難しいことがあります。横断者注意喚起灯によって、ドライバーが気付くきっかけを作れるのは大きな安心材料です。
✅ ドライバーへの意識付け
横断者注意喚起灯の設置は、「横断歩道は歩行者優先」という意識をドライバーに再認識させる効果もあります。
特に、
- 「歩行者がいるけど止まるべきか迷う…」
- 「信号はないから走り抜けてもいいか…」
といったドライバー心理を減らすことが期待されます。
✅ 信号機設置より低コスト
また、信号機を設置するよりも設置コストが安いのもメリットの一つです。
信号機の設置には数百万円〜数千万円かかる場合もありますが、横断者注意喚起灯はその数分の一程度のコストで設置できると言われています。
これにより、より多くの横断歩道に設置が可能となり、安全な横断環境の整備が進めやすくなります。
まとめ
信号機のない横断歩道での安全確保は、これまで大きな課題でした。しかし、横断者注意喚起灯の設置により、ドライバーへの注意喚起がしやすくなり、歩行者が安心して渡れる環境が整いつつあります。
特に、子どもや高齢者の命を守る取り組みとして、今後ますます普及していくことが期待されます。
羽曳野市をはじめ、他の地域でも横断者注意喚起灯の設置が進むことで、「横断歩道は歩行者優先」という意識がより根付いていくことを願いたいですね。
あなたの街でも見かけたら意識してみましょう
もし、街中で横断者注意喚起灯を見かけたら、ぜひ意識してみてください。
歩行者のためにスピードを落とし、止まることが当たり前の社会になることを目指していきたいですね。
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